2023.03.26 15:00

欧州各国が「ノマドビザ」提供 リモートワークするならどこ?

ポルトガルの首都リスボンを走る黄色いトラム(Getty Images)

ポルトガルの首都リスボンを走る黄色いトラム(Getty Images)

リモートワークのトレンドに拍車が掛かる中、旅をしながら仕事をして、ちょっとした贅沢や娯楽を楽しみたいと考える人が増えている。ポルトガル、スペイン、ギリシャをはじめとする欧州諸国は、リモートワーカー向けの「デジタルノマド」ビザの発給を開始している。通常より長い旅行や数カ月間に及ぶ滞在を考えるのなら、自分の要求を満たしてくれる行き先を選ぶことが重要だ。
advertisement

旅行用品ブランドのカール・フリードリクはこのほど、ビジネスとレジャーを組み合わせた「ブレジャー(出張休暇)」を過ごすのにふさわしい欧州の都市をランキングにまとめた。

同社は民泊仲介大手の米エアビーアンドビーや旅行情報サイトの米トリップアドバイザーなどのデータを用いて、各都市のコワーキングスペースの評価や高級宿泊施設の充実度、楽しめるアクティビティーの種類、WiFiの平均的な質、治安を分析した。

最高の「ブレジャー」を楽しむならリスボン

仕事と娯楽を両立できる都市として第1位に輝いたのは、ポルトガルの首都リスボン。市内のレストランの90%以上が四つ星以上の評価を得ており、魚の煮込み「カルディラーダ」や米を使った魚介のリゾット「アロスデマリスコ」を試してみたいグルメな旅行者に最適だ。

リスボンには53カ所のコワーキングスペースがあり、いずれもランキングで高評価を得ているため、ホテルの部屋以外でも仕事をすることが可能だ。また、市内のスパや健康センターの60%近くが四つ星に格付けされており、仕事後の余暇の過ごし方に困ることもない。

安定したWiFiが必要ならコペンハーゲン

デンマークの首都コペンハーゲンは全体のトップ10には入らなかったものの、WiFi接続の利便性では最高評価を得た。また、世界の安全な都市ランキングでも常に上位を占めている。

快適なコワーキングスペースを探すならバルセロナ

コワーキングスペースは業務環境を変えたい時や、宿泊施設に十分な仕事用の空間がないと感じている人に最適だ。スペインで最も人気のある観光地の一つであるバルセロナが、コワーキングスペースの質で最高の評価を得た。

贅沢な宿泊や食事を望むならローマ

仕事よりも娯楽に重きを置くなら、イタリアの首都ローマが、高級な宿泊施設やおいしい食事で魅了してくれる。ローマには、平均価格226ドル(約3万円)のWiFi付き高級民泊「エアビーアンドビー・プラス」の物件が豊富にある。また、今年に入ってから、複数の新たな高級ホテルが市内で営業を開始した。
advertisement

ローマは料理部門で第1位を獲得。市内には1万1306軒のレストランがあり、その99%が四つ星以上の評価を受けている。パスタ「カルボナーラ」やローマ風ピザの「ピンサ」は、ノートPCで長時間作業した後のご馳走にぴったりだ。

名所旧跡を訪れるならクラクフ

一日中仕事をした後の疲れを観光で癒やすなら、ポーランド南部のクラクフに滞在しよう。同市は最も優れた名所旧跡を持つ旅行先として、第1位を獲得した。市内には推定268軒の史跡があると言われ、その87%がトリップアドバイザーで四つ星以上の評価を得ている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=安藤清香

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事