ブルームバーグのマーク・ガーマン記者は、3月12日のニュースレターで「アップルは今後1、2年のうちに、AirPodsをヘルスケア製品にアップグレードし、聴覚データを取得できるようにするつもりだ」と述べている。
アップルは、すでにAirPodsにライブリスニング機能を搭載し、聞き取りたい音の近くに置いたiPhoneとイヤホンを組み合わせて、補聴器のように使用することを可能にしている。これらの機能は、米食品医薬品局(FDA)の承認を受けたものではないが、ガーマンはアップルがおそらく、将来的にFDAの認可を受け、数千万人かそれ以上の人々を助けることを視野に入れていると推測した。
アップルの幹部のケビン・リンチは、2021年にAirPodsに将来的にヘルスケア分野の大幅なアップグレードが加わる可能性を示唆していた。
一方、今回のガーマンのコメントで最も注目すべきポイントの1つは、これらのアップグレードが、AirPodsの最新モデルのみに提供されるとは限らないという指摘だ。もちろん、一部の機能は新たなモデルに限定されるかもしれないが、ソフトウェアアップデートによって、既存のデバイスで利用可能になる可能性も高い。
筆者はアップルがおそらく2024年後半以降のAirPods Max 2、またはAirPods Pro 3の発売と同時にこれらの機能を導入し、その後、既存のモデル向けに追加の機能を提供するのではないかと考えている。これは同社が以前から行っている手法で、最新モデルへのアップグレードを促しつつ、既存のモデルに愛着を持つ人にも最新の機能を提供しようとする試みだ。
(forbes.com 原文)