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2023.03.15

TikTokのクローン機能ばかり増殖するソーシャルメディア

一部のソーシャルメディアプラットフォームは、TikTokのおすすめページに似た独自バージョンを提供している(Getty Images)

ソーシャルメディアプラットフォームには、互いにアイデアを持ち寄ってきた長い歴史があるが、TikTok(ティックトック)の人気が爆発するにつれて、Instagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)、そしてSpotify(スポティファイ)などの競合プラットフォームたちが、TikTokの「おすすめ」ページ機能やエンドレスの動画スクロール機能をそれぞれ独自に採用している。

米国時間2020年8月5日、TikTokの流行がまだ始まりだった頃、Instagramは独自バージョンの短編動画コンテンツを導入した。この「リール」機能は、開始当初は15秒だったが、現在は最大90秒で、TikTok動画のように機能し、ユーザーのフォロワーだけでなく、誰とでも共有することができる。同社はこの機能によって「誰でもクリエイターになるチャンス」を掴めると宣伝した。

TikTokがインドで禁止された直後の2020年9月、YouTubeは独自のアルゴリズムによる動画共有機能「YouTube Shorts」(ユーチューブショート)をインドでリリースした。ユーザーは多くのクリエイティブツールや音楽オプションを使って15秒の動画を作ることができるようになった。

米国時間2020年11月23日、Snapchat(スナップチャット)がTikTokのようなアルゴリズムベースの縦型動画共有フィードであるスポットライト機能を開始した(そしてバイラルコンテンツを投稿するインセンティブとして、クリエイターたちに合計数百億円を提供)。

米国時間2021年7月13日、YouTubeショートが全世界で開始された。インドと米国で数カ月間のベータテストとして限定公開されていたが、最終的には1日あたり数十億ビューを記録していた。

米国時間2022年7月26日、Instagramのトップあるアダム・モセリは、アプリがTikTokのようになりすぎているという反発に対して「Instagramのますます多くの部分が時間とともに動画中心になります」と述べた。
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翻訳=酒匂寛

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