働き方

2023.03.11

依然存在するハイブリッドワークにおける従業員と管理職間のギャップ解消法

ハイブリッドワークが広がっている(Getty Images)

テクノロジーは、ハイブリッドやリモートワークの実現を後押ししてくれます。ソーディーは「従業員は、ノートパソコン、VoIPや携帯電話、どこからでもアクセスできるクラウドベースのアプリケーションなど、効率的に仕事をするためのテクノロジーを利用することができます」と語る。そしてコラボレーティブなクラウドベースのプラットフォームは「トレーニングセッションを実施したり、少人数の分科会を実施したりするのにも最適です」という。

だがハイブリッドワークやリモートワークは、管理職にとって新たな懸念材料となる。100%バーチャルになることで、重要な情報の共有を欠くことになりかねない。Redgate Softwareのミッチェルは「従業員の責任と目的を明確にすることが、これまで以上に重要になります」という。「日常的な対面でのコラボレーションという点では、少しばかり損をしています。経験や知識を共有するためにオフィスに集って顔を合わせる機会と、リモートワークとのバランスをとる必要があります」

単純な燃え尽き症候群も、管理職が対処すべき課題だ。ソーディーは「通勤時間がなくなり、仕事に必要なものがすべて手元にあるということで、働きすぎになり、仕事から離れられないと感じる社員もいます」という。「メンタルヘルスの問題も明らかに増加しています、特に他人のそばにいることでエネルギーを得るタイプでありながら1人暮らしをしている人の問題が顕著です。ほぼすべての人が自分で選べる柔軟性を求めているものの、在宅勤務はすべての人に向いているわけではありません」

コミュニケーションは欠かせない。ソーディーは「リモートワークにはより困難な側面もあるので、コミュニケーションにはより目的意識を持つ必要があります。廊下やコーヒーマシンのそばで行われるようなちょっとした会話が恋しくなるのです」という。「そして問題やチャンスが生じたときに、日中のちょっとした時間で行われる即席のミーティングも恋しく思うことでしょう」

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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