ジオテクノロジーズは、2023年1月13日から1月31日にかけて、同社が提供するアンケート収集サービス「トリマリサーチ」を使ったメタバースに関する調査を行い、日本全国から38万サンプルを集めました。その結果、メタバースをよく知っている人は全体の14パーセント。見聞きしたことはあるという人は42パーセント。合計で56パーセントが、少なくとも名前ぐらいは知っているという結果が出ました。
知っている人の比率がもっとも多かったのは関東地方です。2位は関西、3位は中部となりました。情報発信源である大都市を抱える地域での認知度が高いのは当然のように思われますが、実際にメタバースを使ったことがあるかどうかを尋ねると、意外な結果が表れました。
「メタバースを体験できるサービスを利用したことがありますか」との質問に、あると答えた人の割合は、山形県が13.78パーセントで全国トップでした。続いて、福島県の11.74パーセント、秋田県の11.04パーセントとなっています。ちなみに東京は9.26パーセントで7位でした。さらに、メタバースの課金サービスの利用経験について尋ねると、やはり山形県がもっとも多く、福島と秋田もそれに続いています。
この3県でメタバース利用者が多い理由は、この調査からはハッキリとはわかりません。メタバース課金サービスの利用状況を見ると、「アバターやアバター用アイテムの購入」、「パフォーマーなどへの投げ銭」、「デジタル作品やデジタルコンテンツの購入」の割合が多く、娯楽系の利用がメインであることがわかります。年代別の課金利用者の割合については、この東北3県では10代と20代が全国平均より高い傾向にあるといいます。ジオテクノロジーズは、「東北の若者を中心にメタバースを課金して楽しむユーザが多いと考えられます」と分析しています。
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