「はい、そして……」はコラボレーションを促し「はい、でも……」は物事を終わらせる。「はい、そして……」のマインドセットを培うことは、他者の提案に興味を持ち、それを受け入れ、提案の少なくとも一部に同意した上で、そのアイデアを発展させる方法を見つけるということだ。
4. 「これをくぐり抜けている」から「これを通じて成長している」に切り替える
世界が自分を陥れようとしていると考える人はどこにもいる。こうした人々は被害者意識を持ち「なぜ自分が」と問いかける。常に危機態勢を保ち、恐れ、不安、悲しみを抱き、行動を起こすことができない。困難を感じたとき、状況を把握する視点は2つある。
現在の状況を「私はこれをくぐり抜けている」と受け止めると、やる気が低下し、気持ちがくじけてしまう場合がある。何かをくぐり抜けているというのは受動的で、降りかかってきたことだ。こうした状況では、あなたは悲観的なまま、主に恐怖に駆られ、現状に甘んじてしまう。
しかし、よりうまく事を運ぶ人は異なるマインドセットを採用し「私はこれを通じて成長している」と自分に言い聞かせる。何かを通じて成長するというのは、行動指向で、前向きで、力を与えてくれる。新しい知恵を身につけ、より良い方向に変化して、現在の状況から抜け出すことを意味する。
状況が持つ可能性に意識を向ければ、困難な状況にあるときに役立つだけでなく、将来のシナリオを再構築し、成功に導くことができる。つまり、もう1つ例を挙げると「コップに水が半分しか入っていない」という考え方から「コップに水が半分も入っている」という考え方への移行である。
(forbes.com 原文)