スマホの脅威ランキング10、詐欺やフェイクからどう守るか

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日常生活のみならず仕事でも手放せなくなったスマートフォンですが、利用頻度や機会が増すごとに、そこにつけ込む悪い連中からの脅威も増えます。私たち一般ユーザーは、いったい何に注意すればいいのでしょうか。日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)は、今年もっとも警戒すべき問題を「スマートフォン利用シーンに潜む脅威Top10 2023」として発表しました。

JSSCEは、スマートフォンやタブレットの安全な普及を支援するために、関連企業や団体と共同で2002年に設立された一般社団法人です。スマートフォンのセキュリティーに関する研究や情報発信を行うJSSCE利用部会は、このおよそ10年間に変化してきたスマートフォンの脅威を振り返り、今年もっとも注意すべき10の問題を絞り込みました。

第1位は、「依然猛威を振るうスミッシング詐欺」です。スミッシングとは、SMSで馴染みの深い宅配業者やショップからの「重大なお知らせ」みたいなメッセージを送りつけてくるアレです。近ごろでは国税庁を騙るものもあり、ビックリした経験を持つ方も多いでしょう。以前からフィッシング詐欺が問題視されていましたが、フィッシングは偽メールを使った詐欺、スミッシングはSMSを使った詐欺です。

フィッシングと同様、メッセージに示されているリンクをタップすると、悪意あるプログラムがインストールされて、勝手にメッセージを送信するようになったりします。ただメールと違い、SMSは気軽に開いてしまいがちなので危険度も高くなります。このごろでは発信元の確認をしにくくした巧妙なメッセージが急増してるため、要注意です。
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文 = 金井哲夫

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