本公演は、SKE48チームKⅡが2022年12月11日より約11年ぶりにオリジナル公演をリニューアルしたことを機に、新公演に対する自信を示すアクションとして企画。当初は2022年12月25日に開催の予定でしたが、KⅡリーダーの太田彩夏さんが体調不良のため延期されており、今回ようやく開催された次第です。
通常の観覧価格は一律4000円なのですが、本公演では最低価格が1円で、上限1万円として、公演後に支払ってもよいと感じた金額を観客自身が決め、投票箱に納めるというもの。その結果は、最低額は10円で最高額は1万円、平均すると6897円と通常額を大きく上回る結果となりました。
この結果について、KⅡリーダーの太田彩夏さんは「驚きと嬉しさでいっぱいです。期待してくださっているお客様が多かったと思いますが、昨年の初日から今日を迎えるまでメンバー1人1人手を抜かず練習してきました。今後も劇場に来たいと思って頂ける公演をとどけて行きます」と語り、KⅡ副リーダーの青木詩織さんは「今までやってきたことや、新しい自分たちの公演を評価して頂けた気がします。全員のパフォーマンスを良いと言ってくれたお客様もいましたが、この子がよかったから多く払いましたという方もいて、『1人のパワーでこんなにも人の心を動かせるんだ。アイドルの力はすごいな』と感じました」とコメントしています。
一方、観客のコメントでは「劇場公演は初めてでしたが、今までにない演出とメンバーの笑顔は、配信よりも素晴らしく感じられました」「大満足の公演でした。声出しが解禁されて、さらに楽しい公演になると思います」などと寄せられ、今回の企画は大成功を収めたと言えるでしょう。
アイドルグループ群雄割拠の時代、どうしたら観客に喜ばれるのかさまざまな取り組みが行われていますが、今回のような企画は自分たちで劇場を所有しつつファンがしっかり定着しているからこそ、チャレンジできたのかもしれません。また、今回の企画はたとえばオークションで価格を釣り上げるのとは違い、お金をあまりつぎ込めないファン層でも参加でき、推しを応援したいファンとしては、グループの継続・発展も含めて上乗せした料金を支払いたいという心理もあるため、運営とファンとがWin・Winの関係になれたのではないでしょうか。
今回上乗せされた収益は、さらに快適に公演を観覧できるよう、劇場のサービスや設備改善に投資するとのこと。コロナ禍でエンタメ業界はかなりキツイ状態でしたが、集客人数制限の解除や声出しもOKとなり、今後もファンを惹き付ける企画に期待したいところです。
プレスリリース:SKE48チームKⅡPR事務局より