そうした被害防止のためのツール(ブラウザの拡張機能)を提供するのが、2023年1月に設立されたばかりの「KEKKAI(ケッカイ)」だ。同社のツールは、取引を実行する前にその内容をシミュレーションし、取引内容の明確化と詐欺取引の事前検知を行うシステム。同社は2月22日、Skyland Venturesからプレシードで5000万円の資金調達を実施したと発表した。
KEKKAI杜瑪CEOはリリースで次のようにコメントしている。
「被害が周りの人にも出ており、決して他人事ではありません。昨年から成長が著しい日本のWeb3市場も、現在はチャンスとリスク両方に直面しています。業界の成長にとって障害となりうるこのような問題を解消することを目標に、ユーザーの自衛力の底上げ、そしてプロダクト自体のセキュリティ向上を行っていきます」