国内

2023.02.22

いつの間にか騙されるNFT詐欺、被害防止ツールの「KEKKAI」が5000万円調達

提供=KEKKAI

NFTや仮想通貨、メタバースの市場では、盗難や詐欺被害が問題となっている。例えば「NFT無料配布」とのうたい文句から詐欺サイトに訪問すると、気づかないうちに所有トークンへのアクセス権を渡す取引が実行されるというのが、被害の一例だ。初心者からブロックチェーン上級者まで、多くのユーザーが被害にあっている。2022年の被害総額は4900億円を超え、2021年比で約3倍に上る。



そうした被害防止のためのツール(ブラウザの拡張機能)を提供するのが、2023年1月に設立されたばかりの「KEKKAI(ケッカイ)」だ。同社のツールは、取引を実行する前にその内容をシミュレーションし、取引内容の明確化と詐欺取引の事前検知を行うシステム。同社は2月22日、Skyland Venturesからプレシードで5000万円の資金調達を実施したと発表した。

KEKKAI杜瑪CEOはリリースで次のようにコメントしている。

「被害が周りの人にも出ており、決して他人事ではありません。昨年から成長が著しい日本のWeb3市場も、現在はチャンスとリスク両方に直面しています。業界の成長にとって障害となりうるこのような問題を解消することを目標に、ユーザーの自衛力の底上げ、そしてプロダクト自体のセキュリティ向上を行っていきます」

文=露原直人

ForbesBrandVoice

人気記事