過去の研究結果も、今回の知見と一致している。今回の研究でも引用されている2011年の研究では、換気の悪さが、注意力や集中力、記憶に関するテストの成績におよぼす影響が測定された。
既存の研究を検証した2017年のレビューでは、適切な空気の流れは、成績向上と欠席の減少に寄与すると結論づけられている。だが、最新研究の著者らによれば、空気の質が教育成果に直接影響することを検証した研究は今回が初めてだという。
この研究論文はまだ査読が行われていないが、プロトコル(臨床試験の背景、理論的根拠、目的、方法などについて説明する文書)に関しては、研究実施前に、他の研究者からの承認を得ている。
パラシオスはフォーブスに、「われわれは、過去に実施された他の複数の介入方法と、効果量を比較しました」と話した。「空気の質を改善することは、同等の効果を得る方法ですが、コスト効率という点では、はるかに安上がりです。簡単に達成できる方法だと思います」
(forbes.com 原文)