2023年、中国経済はダメージを受けた状態でスタートした。独立系コンサルタントのChina Beige Book International(チャイナ・ベージュ・ブック・インターナショナル)によれば、全四半期に中国経済は後退していると主張する。また、中国に関するデータソースとして知られているCaixin(財新)は、製造業購買担当者景気指数(PMI)が2022年11月の49.4から12月には49となり、景気低迷を示しながら2022年を終えたと報告している。この指標では50を下回ると経済縮小を意味する。
中国国家統計局(NBS)の公式な製造業購買担当者指数(PMI)は一層落胆させるものだった。2022年11月の48から12月には47に下がったのだ。非製造業の指数はさらに悪く、11月の46.7から12月は41.6に落ち込んでいる。注意すべきは生産高、受注高、雇用者数のすべての副指数も12月に低下したことだ。納品も遅く、供給の混乱が続いていることを示唆している。明らかに、中国企業の回復は遅れている。
この弱体化は以前から続いていた。財新の集計を見てみると、製造業PMIが一時55の高水準に達した2022年6月に本格的な低迷が始まったことがわかる。同様に、NBSの製造業と非製造業の指標も同じく6月以降、徐々に低下している。この長引いている悪化を踏まえ、チャイナ・ベージュ・ブック・インターナショナルのアナリストは、公式発表の数字がどうであれ、2022年の中国経済の成長率は2%以下だったと推測している。