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2023.02.17 15:30

医療従事者のマーケットプレイスを提供するShiftMedが約270億円調達

Getty Images

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2023年2月第1週の週末、Twitter(ツイッター)で「看護師」がホットな話題となった。グラウコムフレッケン博士という芸名でコメディアンとして活動する眼科医が、医療関係者に向けて、ある問いかけをしたのがきっかけだ。それは「もしあなたが、自分の病院の最高医療責任者に対して、(自分自身の給料を増やす以外に)1つだけ変更を要求できるとしたら、何を頼みたいか?」という問いだ。
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医師のロブ・デビッドソンは「看護師の給料を上げてほしい」とツイートした。「優秀な看護師を採用し、長い間勤続してもらえれば、多くの課題を解決できるだろう」。ツイッターではハンドルネーム「TiredNP」で通っているステファニー・フェロも「もっと看護師を入れてほしい」と答えた。さらに「看護師には、ちゃんとした報酬を提示するべき。単なるトラベルナース(期間限定で働く看護師)ではなく」と、別のユーザーも投稿した。

それこそが、つい先日資金調達を発表したばかりのShiftMed(シフトメド)がやろうとしていることだ。

医療従事者のマーケットプレイスを提供するシフトメドは2023年2月6日、2億ドル(約267億円)を調達したと発表した。同社はこの資金を利用して救急や在宅ケアなど既存のサービスラインを成長させる予定だ。
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資金調達は、Panoramic Ventures(パノラミック・ベンチャーズ)が主導し、Blue Heron Capital(ブルー・ヘロン・キャピタル)と、Audacious Capital(オーデイシャス・キャピタル)が参加した。シフトメドのこれまでの累計調達金額は総額2億5000万ドル(約334億円)に達している。

シフトメドのトッド・ウォラス最高経営責任者(CEO)はメール取材でこう述べている。「本ラウンドでの資金調達により、当社のミッションはさらに前進するだろう。そのミッションとは、看護師に対して、柔軟かつ安全が確保された働き方を提供することにより、医療業界の採用戦略を改善するというものだ」

従来の人材派遣会社の多くは、看護師を独立した契約社員として扱うが、シフトメドはそれとは異なり「W-2フォーム(雇用側が雇用者に提供する源泉徴収票の一種)」対象の従業員として看護師を採用している。

そうすることで、シフトメドで働く看護師は「従業員」になる。つまり、契約社員には通常は提供されない給付や保護を受けることができる。たとえば、シフトメドの看護師は、最低賃金、残業、育児介護休暇などの規定に関して保護されている。また、健康保険や歯科保険といった、従来の従業員に提供される福利厚生も受けられる。
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翻訳=ガリレオ

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