こうしたアプローチを取ることは、看護師や医師が問題にしている労働力不足を改善するためのシフトメドの戦略の一環だ。
「看護師不足が起こる原因は、看護師の疲弊してしまうことと、働き方の柔軟性の欠如だ。シフトメドのプラットフォームは、看護師たちが自分のライフスタイルに最も都合がよいシフトを選択できるようにすることで、こうした心配を直接解決する」とウォラスCEOは語る。
シフトメドと同じく看護師派遣のプラットフォームを提供するconnectRN(コネクトRN)が2022年に実施した調査では、看護師の不満や疲弊の主な原因として、人員不足が挙げられた。その調査では、回答者の3分の2(65%)が看護体制に関する最大の不満として人員不足を挙げている。また、調査対象となった看護師の半数が離職を考えていると回答。その61%が、看護師不足を理由に挙げた。
これらの不満を解決する1つの方法として、働き方に柔軟性を持たせ、看護師自身が働き方をコントロールできるようにすることが提案されている。看護師の5人に1人は、看護師に対する不満として働き方の柔軟性の欠如を挙げ、過半数(58%)は、より良いワークライフバランスを求めていると回答した。
多くの看護師が、シフトメドやコネクトRNのほか、CareRev(ケアレヴ)、Gale Healthcare(ゲイル・ヘルスケア)、Nomad Health(ノマドヘルス)などのサービスを通じてシフト勤務の柔軟性を高めているが、完全に離職してしまった人も中にはいる。
シフトメドのアプローチは、そうした離職を防止することを目的としている。看護師に対して、シフト勤務の柔軟性とともに福利厚生などを提供することによって、職に留まる看護師を増やし、人手不足の悪循環を止めることが目的だ。
(forbes.com 原文)