リテールテクノロジーの10大トレンド 小売企業はこう進化する

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本記事では、リテールテクノロジーにおける10のトレンドを、以下4つの応用分野に分けて紹介します。

 ・新たな収益機会の開拓
 ・データ収集と効率化
 ・コスト削減
 ・顧客体験

また、メタバース、ライブストリーミングEコマース、セルフレジ、返品管理などについても解説していきます。

市場規模とビジネスチャンス

世界的にみて、小売企業がテクノロジーに費やす予算は、一般的に売上高の約8%であり、2023年は前年比微増の2290億ドルになるとことが予想されます。

Statista社のデータによると、ソフトウェアとサービスへの支出は、2022年には支出全体の90%近くを占め、2025年には91%近くまで増加すると推定されます。

図1. 小売企業によるテクノロジーへの世界的支出(10億米ドル)

出典:Statista/Coresight Research

出典:Statista/Coresight Research

「リテールテクノロジーにおける10のトレンド」

小売企業のビジネスを強化するテクノロジートレンドの10のトピックを、4つの分野に分類して図2に示しました。以下、各トレンドの詳細について説明します。

図2. 小売業におけるテクノロジートレンド:4つの分野と10のトピック
出典:Statista/Coresight Research

出典:Statista/Coresight Research

新たな収益機会の開拓

1. メタバースは、遊びに行ったり、買い物をしたりする新しい場所として面白い存在になりつつある
メタバースはまだ初期段階ではありますが、小売企業、ブランド、テクノロジープロバイダーの中には、その将来性を理解し、この新しいチャネルにおけるリーダーの地位を確保するために投資を行っているところが多くあります。

メタバースは、8つの主要な要素によって構成されています(図3参照)。

図3. メタバースの構成要素

出典:Coresight Research

出典:Coresight Research

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文=RxR Innovation Initiative

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