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2023.02.16

事故物件に関する不動産屋アンケート、「告知しない」という業者にご注意

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あえて変死事件のあった物件に住んで怖い体験談を聞かせる芸人さんが人気だったり、このごろ何かと話題の事故物件ですが、実際のところ、不動産屋さんにとって事故物件ってどんなものなんでしょうか。借りる人にきちんと説明してくれるのでしょうか。

事故物件を専門に扱う「成仏不動産事業」を展開するマークス不動産が、全国の20代から70代の不動産業者547人を対象に事故物件に関するアンケート調査を行ったところ、事故物件を扱うという業者は全体の3割弱でしたが、扱っていながら積極的に告知しないという業者がそのうちの約1割あることがわかりました。また、2021年に国土交通省が発表した「宅地建物取引業による人の死の告知に関するガイドライン」について詳しく知っている業者は、1割を下回りました。
設問「事故物件に対するイメージを教えてください」

設問「事故物件に対するイメージを教えてください」


事故物件に対する不動産屋さんが持つイメージは、「安い」が55パーセントでもっとも多く、次いで「幽霊が出そう」(40.2パーセント)、「運気が下がる」(32.4パーセント)と、一般の利用者とそう変わらない印象です。不動産業は大変に縁起を担ぐ商売だと聞いています。そのためか、事故物件に抵抗のある業者は半数を超えます。また、事故物件を扱ったことのない業者は8割近くありました。
設問「事故物件を取扱ったことはありますか?」

設問「事故物件を取扱ったことはありますか?」


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文 = 金井哲夫

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