ウイルスなどの検出技術を研究開発するプロテックスは、オミクロン株対応ワクチンを接種したおよそ181人を対象に、2022年12月1日から2023年1月31日にかけて抗体量を検査しました。それによると、昨年12月の検査では、オミクロン株BA.5の阻止効果が十分にあると考えられる抗体量の基準値(120AU/ml)を上回っていた人が59パーセント、1月の検査では63パーセントでした。ワクチン接種の指標となる従来株の抗体量は、9月の調査時点よりも増加していて、全体的にオミクロン株対応ワクチンの効果が出ていると同社は話しています。
しかし、抗体量は次第に低下します。同社の以前の調査で3回目のワクチン接種から8カ月経過した50代の人の場合、従来株に対する抗体量は32.7にまで落ちていました。東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議の報告によれば、ワクチン4回目接種後の抗体量は、3カ月を過ぎると接種直後と比較して4分の1ほどに低下しています。
抗体量が保たれるのは3カ月と考えておくといいでしょう。なので、オミクロン株対応ワクチンをいつ打つかは、前回からの経過日数からおおよその判断はできます。しかしながら、個人差があるため一概には言えません。そこでプロテックスは、自宅で簡単に抗体量が調べられるオミクロン株対応の検査キットの利用を勧めています。自宅で検査ができれば、未接種の人は抗体量が減ったときにワクチンを接種する、接種済みの人は人混みに出るのを避けるなどの判断ができるようになるので安心です。
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