「世の中には変わった考え方をする人たちがいて、生きていればそういう人たちとやり合わなければならなくなる。文学は、そういう耐性も身につけさせてくれるんですよ」
そして自身が苦しい時代を耐え抜くことができた理由について、もう1つ、語っていました。
「毎日を支えていたのは、こういう教育をいずれやるんだという志だったと思います」
サッカー日本代表で「自分のためではなく、日本のために頑張ろうという思いが頑張りにつながる」と発言した選手がいましたが、あれと同じだ、と。
「志やビジョンがあれば、頑張れるんです。エネルギーの源になるし、嫌なことがあっても、これが自分の道だと戻っていける。目先のお金やポストなどではない、もっと大きな志を持てれば、すごいパワーになるんですよ。そして志は、人を、仕事を引きつけるんです」
読書をすること、耐性を身につけること、志やビジョンを持つこと。苦しいときに立ち向かうための、齋藤先生からの教えです。