2. CESでは多くのガジェットが展示されたが、新しいコンセプトのテクノロジーはほとんど見られなかった
これまでCESで紹介された新しい技術は、その後約5年の間に応用技術へ展開される傾向があります。最近発表されたり、完成した画期的な技術としては、人工知能(AI)、ロボット工学、クラウドコンピューティング、5G無線技術などがありますが、2023年の本イベントではメタバースが本格的に発表されました。CTAのリサーチ担当副社長であるSteve Koenig氏は、景気後退は技術革新の高まりをもたらすことを強調しました。Koenig氏は、以下の図に示すように、現在は企業のテクノロジー革新の流れの一つである変革期の初期段階にあり、自動化と仮想化を中心とした新たなトレンドの入り口に立っていると述べました。
3. 会場参加者はほぼ回復
昨年は対面式のCESが開催されたものの、秋に出現したオミクロン変異株への懸念から多くの大手テック企業が参加を取りやめ、CESの参加者は4万5000人と、2020年の17万1000人の数分の1に過ぎませんでした。そして今年、CTAは10万人の参加者を見込んでいましたが、実際の参加者はその3分の2程度だったとされています。実際、メディアデーの参加者も当初は少なめでしたが、終盤には持ち直したように見えました。
しかし、いずれにせよ、講演者や参加者は、お互いが再び直接顔を合わせて会うことができたことを喜び、また、まだ直接の参加をためらう、もしくはできない人のために、CTAは2月末まで基調講演をオンラインで視聴できるようにしました。
下の写真は、初日のユリイカパークの開場を待つ人たちの様子です。