同社のジョナ・ペレッティCEOは、社内向けのEメールで会社を「AIを活用したコンテンツのプレミアプラットフォームに変えたい」と述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、バズフィードのAIへの取り組みと、同社がフェイスブックの親会社のメタと約1000万ドルの契約を結びコンテンツ制作を請け負うことを報じた。
これを受け、バズフィードの株価は203%も急騰して一時2.88ドルをつけ、その後はやや値を戻して2.09ドルで当日の取引を終えた。同社の株価は、昨年6月以来の高値を付けたものの、2021年12月のIPO当時からは80%近く下落している。
ペレッティCEOは社員宛てのEメールで、「AIのインスピレーションを得たコンテンツ」が今年の中核ビジネスの一部になると説明し、そこにはクイズ系のコンテンツが含まれると述べた。事情に詳しい関係者はフォーブスの取材に、バズフィードがChatGPTを手がけるマイクロソフトの支援を受けたオープンAIの技術を活用すると話した。
バズフィードは、今から約13カ月前のSPAC(特別目的買収会社)ブームの末期に、SPACとの合併により上場した。同社は、2021年に買収したハフィントンポストと若者向けエンタメネットワークのComplexを所有している。2022年11月に一般公開されたChatGPTは、すぐに人気が爆発し、マイクロソフトは23日、運営元のオープンAIに数十億ドルを追加投資すると発表した。
ペレッティCEO は26日の声明で、「インターネットの次の15年間は、AIとデータがコンテンツの作成やパーソナライズを手助けすることで定義されるだろう」と述べた。
バズフィードは、26日の株価の急騰によって時価総額を1億5600万ドル(約202億円)上昇させた。2021年6月に上場計画を発表した当初は、15億ドルと評価されていた同社の時価総額は2億9100万ドルに膨らんだ。
(forbes.com 原文)