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2023.02.01

復活HomePodは空間オーディオ再生強化、スマートホームの司令塔の座も狙う

アップルの音声アシスタント「Siri」を内蔵するスマートスピーカー「HomePod」の第2世代機が発売を迎える。税込4万4800円

Apple(アップル)がスマートスピーカー「HomePod」の第2世代機を発売する。一度は販売を完了していたHomePodがなぜ「復活」するのか? 実機を試しながらアップルの狙いを読み解こう。

賢くなったHomePod。デザインはほぼ変わらず

HomePodはアップル独自の音声アシスタント「Siri」を内蔵する。iPhoneやApple Watchと同様に「Hey Siri」とウェイクワードを話しかけたり、天面のタッチコントロールパッドを長押しするとSiriが起動して、声による操作を受けつける。

できることはApple Music、またはAirPlay 2による他社音楽ストリーミングサービスのコンテンツ再生、iTunesで購入した楽曲のリスニング、スマートホームアクセサリーの遠隔操作など多岐に渡る。iPhoneなど、他のアップルのデバイスと同様にSiriを使って目覚まし、キッチンタイマー、リマインダーなどを設定したり、今日の天気やニュースを聞くことも可能だ。高性能なマイクを内蔵しているので、隣室から話しかけても声を聞き取り答えを返してくれる。

HomePodは発売当初アメリカ、欧州の一部の国と中国から導入され、日本には2019年夏に上陸した。その後、今も販売されている小柄なHomePod miniをシリーズに加えたが、HomePodは2021年にいったん販売終了を迎えた。当時アップルはHomePodの販売が終わる理由やその後の処遇を明らかにしていなかった。筆者は音声インターフェースに特化したスマートスピーカーはHomePod miniに一本化して「大きい方のHomePod」はアマゾンやグーグルが先行するスマートディスプレイに形を変える可能性を予想していた。

約2年ぶりに復活した第2世代のHomePodは、初代機からほぼデザインを変えていない。アップル独自設計の新しいS7システムチップ(Apple Watch Series 7といっしょ)を搭載し、動作を機敏にこなす。そして温湿度センサーを新しく内蔵した。

カスタム設計のトゥイーターユニット5基とウーファーにより構成されるスピーカーシステムが包囲感の豊かなサウンドを実現カスタム設計のトゥイーターユニット5基とウーファーにより構成されるスピーカーシステムが包囲感の豊かなサウンドを実現

空間オーディオ再生に音質を最適化。没入感が豊かさを増した

アップルは新しいHomePodに関して、「音が良くなった」ことを最も強くアピールしている。筆者は年間に数多くのオーディオ機器を取材・評価するオーディオライターでもある。新しいHomePodのサウンドは中高域の見晴らしがクリアになり、低音がさらにパワーアップした。空間描写の広がりにも豊かさが増している。
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編集=安井克至

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