ヘルスケア

2023.01.26 13:00

薬物を使わない「自発的な覚醒体験」を探求する最新研究

コルネイユの研究では、吸収という性格特性(心的イメージや空想への集中や注意の深さ)が、スピリチュアルな覚醒を予測すると述べられ、吸収のレベルが高いほど、スピリチュアルな覚醒が強くなる可能性を示唆している。

その吸収の特質は次のようなものとも関連している。

1. 感情的感受性、開放性、創造性、共感性、好奇心の高いレベル
2. 「トランスリミナリティ」と呼ばれる内的外的物質が意識の閾値を越える傾向
3. 催眠術にかかりやすい、空想癖

コルネイユは、この特性は「詠唱、祈りなどの共同的反復活動や、向精神薬の摂取などによる恒常性のバランスのくずれ」によって増大することがあると述べている。

さらに、側頭葉てんかんに特徴的な症状を示す側頭葉不安定性が、スピリチュアルな覚醒を予測することが明らかになった。

側頭葉てんかんは、すでにスピリチュアルな体験と関連づけられており、宇宙的、あるいは神のような存在やエネルギーを強く感じたり、無限とのつながりを深く感じたりするなど、スピリチュアルな覚醒とある特徴を共有している。

最後に、薬物による変容状態(DMT、LSD、MDMA、大麻など)および非薬物による変容状態(浮遊タンク、無響室暗室、ホロトロピックブレスワークなど)と比較すると、すべての意識変容状態は同様の一連の感情を共有していることが判明したが、スピリチュアルな覚醒が他のほとんどのものよりも深い経験であることが判明した。

さらにスピリチュアルな覚醒は、神秘体験を引き起こす強力なサイケデリック物質であるシロシビンやDMTによって生じる変容状態に最も類似していることが判明した。

コルネイユは、今後の研究がこのような重要なテーマを探求し続けることを期待している。

「このような経験は、私たちに別の生き方を示しているのです。それは、生命に対する畏敬の念と献身、そして愛を育むことへの深い願望に満ちたものです」と彼女は結論づけた。

forbes 原文

翻訳=上西雄太

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