対象となったのは、従業員規模が100名以上の企業に務める大卒で、転職経験のない人。その結果、働き方改革関連法が施行される前に入社した26歳以上の人では、1年目に比べて現在の風土が「若手ホワイト企業」(きついけれど働きがいはある)である割合が42.2%から33.3%へ10%近く減りました。変わって「ゆるブラック企業」(働きやすいが働きがいがない)という割合が22.4%から31.8%へ、約10%の上昇となりました。
一方で、働き方改革関連法が施行されたあとに入社した25歳以下の人になると、1年目と現在とでは、ほとんど変化が見られないという結果になっています。つまり、関連法が施行後は、働きやすいという風土になっているものの、それによって働きがいが失われていると感じている人が多いことがわかります。
仕事がキツイ→それをこなしたときの達成感→働きがいがあるという風土が少々あったのかもしれませんが、「ホワイト企業」(働きやすくてしかも働きがいがある)と答えている人が20%前後いるので、企業としてはホワイト企業を目指したいところ。そのためにも、社員が仕事を通じて自らが成長していると感じる風土をつくることで、やる気、働きがいにつながると思います。施行から今年で4年目。人材確保がだんだん難しくなってくる将来に向けても、働きがいのある風土づくりは急務なのではないでしょうか。
プレスリリース:「【調査レポート】働き方改革関連法施行以前・以後の職場環境の比較調査」