GMが内燃エンジン生産に1300億円追加投入へ

GMフリント工場の生産ライン(画像:Getty Images)

ベイシティーGPS工場:この先フリントエンジン工場で生産されるV8をサポートする、カムシャフト、コネクティングロッド、ブロック / ヘッドの機械加工を行う施設を準備するために2億1600万ドル(約280億円)が投下される。この工場では、シボレー、ビュイック、GMC、およびキャデラック車のエンジン部品が製造されている

ディファイアンス工場:総投資額は5500万ドル(約71億円)。将来のV8エンジン計画をサポートする、さまざまなブロック鋳物製造のための施設の準備に4700万ドル(約61億円)、将来のEV戦略をサポートする鋳造のための鋳造開発セルの構築に800万ドル(約10億円)が投じられる

ロチェスター工場:総投資額6800万ドル(約88億円)。フリントエンジン工場で今後生産されるV-8用のインテークマニホールドやフューエルレールを製造するための設備準備に1200万ドル(約15億5000万円)を投じる予定で、EV(電気自動車)生産用のバッテリーパック冷却ラインの生産に5600万ドル(約72億5000万円)を投じる

UAW(全米自動車労働組合)のレイ・カリー会長は、この新工場への投資を歓迎し「当組合は、GM事業に対するこれらの新しい投資の発表を祝します。それは659支部(ミシガン州フリント)、362支部(ミシガン州ベイシティ)、211支部(オハイオ州ディファイアンス)、1097支部(ニューヨーク州ロチェスター)の組合員に利益をもたらすでしょう。GMの成功には、UAWメンバーの技術と献身が不可欠で、今回の投資により、メンバーがGMの将来にとって不可欠な部分であり続けることが認識されました」との声明を行った。

実のところ、GMの工場投資によってこれら4つの工場での労働組合員の雇用が強化された背景には、カリー会長が改革派会長候補であるショーン・フェインとの決選投票で接戦を強いられていることがある。UAWの初の公開選挙の投票期限は2月28日だ。以前は、組合の全国役員は代議員によって選ばれていた。

今回の公開選挙は、汚職捜査の過程で2020年に米国司法省と行った和解の一環である。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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