Azureでは現在、以下21の製品・サービスを提供しています。
・AIとML ・分析 ・コンピュート ・コンテナ ・データベース
・デベロッパーツール ・デブオプス ・ハイブリッドとマルチクラウド
・アイデンティティ ・統合 ・モノのインターネット ・マネジメントとガバナンス
・メディア ・マイグレーション ・複合現実 ・モバイル ・ネットワーキング
・セキュリティ・ストレージ ・仮想デスクトップインフラ ・ウェブ
また、ビジネスインテリジェンス、インフラ、コンピュート、データベースサービスに加え、企業資源計画(ERP)を提供するDynamicsなどのクラウドベースプラットフォームも提供しています。
2021年2月、Microsoftは、「データ価値の最大化」「ショッピング体験の向上」「リアルタイムで持続可能なサプライチェーンの構築」「店員の能力向上」という4つの重点分野を中心に、同社のクラウドベースサービスをまとめた「小売業のためのクラウド」を発表しました。
図4をみると、2017~2021年度のCAGRに対して、直近の半期で成長が加速していることがわかります。同社のクラウド売上は、この報告数値の60%強を占めると推測されます。
Azureの財務指標を個別には公開しておらず、図はインテリジェントクラウドの財務データを記したもので、サーバー製品とクラウドサービス(Azureなどのクラウドサービスを含む)、エンタープライズサービス(サポート、コンサルティングなどのサービスを含む)の両方が含まれます。
図4. Microsoftインテリジェントクラウドの年間売上高と営業利益(億米ドル)
出典:企業レポート/S&P Capital IQ
Microsoft Azureの提携先には、Azure Marketplaceのパートナーネットワークに加え、Accenture、Adobe、SAPなど、専門的なソリューションを提供するプロバイダーが名を連ねています。
その他のクラウド関連企業
クラウドベースのプラットフォームを提供する大手テクノロジー企業は数社あり、その多くは、図5に概略を示すように、自社の内部クラウドインフラ上で稼働しています。図5. 主なクラウドサービス企業
出典:企業レポート
最近の動き
図6. 最近のクラウドコンピューティングに関する動き出典:クラウドテックニュース/インフォワールド/企業レポート
WHAT WE THINK
小売企業にとって、デジタル化とクラウド化は密接に関係しています。クラウドに移行することで、データ駆動型のEコマース小売企業に歩調を合わせ、オンプレミスのハードウェアのほとんどを後回しにすることができます。また、クラウドを利用することで、強力な新技術を迅速に開発し、テストすることができます。ブランドと小売企業にとっての意味合い
・小売企業は、クラウドへの移行により、固定費を変動費化することができます。・ソフトウェアのアップデートがより頻繁に行われるため、より迅速な技術革新が可能になります。
・クラウド向けの開発により、革新的な新機能を利用することができます。
不動産企業にとっての意味合い
- 小売企業がクラウドに移行することで、データセンターの利用面積は小さくなるものの、クラウドコンピューティングセンターのニーズは利用率の増加に伴い拡大するでしょう。テクノロジーベンダーにとっての意味合い
・テクノロジーベンダーは、クラウドに移行する小売企業をターゲットに、小売業に特化したソリューションを開発しています。・小売業を含む多くの企業は、ハイブリッドおよびオンプレミスのクラウドソリューションを必要としています。
・複数のクラウド上のデータにアクセスできるプラットフォームは、強力な新カテゴリーとして確立しつつあります。
※この記事は、2022年10月にリリースされたRxR Innovation Initiativeからの転載です。