クラウドに移行することで社内のサイロを解消することができる。しかし、データは依然としてクラウドプロバイダーの領域内にあり、他のプロバイダーのクラウド内に保存されているデータとは必ずしも連携されていない。
アプリケーションプロバイダーの中には、ハイパースケールソリューションを提供しているところもあり、クラウドプロバイダーのSnowflakeのプラットフォームでは、他の主要なクラウドプロバイダーと相互運用が可能である。
・Amazonに対する懸念
Amazonがクラウドサービスプロバイダーとして、また小売企業として事業展開していることから、一部の小売企業は、この競合相手を支援しないため、またデータのセキュリティに対する懸念から、同分野のトップであるAWSを使用しないことを選択している。
また、サプライヤーに対しても、他のベンダーを選択するよう圧力をかけているところも少なくない。
・Googleと中国
Googleは、検索結果の検閲を避けるため、2010年に中国での検索エンジンを停止し、クラウドサービスも同国では運営していない。そのため、グローバルに事業を展開する企業は、別のプロバイダーを見つける必要がある。
クラウドには様々な種類がある
クラウドと一言で言っても、サーバーハードウェアがユーザーの敷地内にあるか、サーバーファームの中にあるか、あるいはその両方にあるかによって、種類が異なります。・パブリッククラウド:AWS、Google、Microsoftなど(ハイパースケーラーとも呼ばれる)
・プライベートクラウド:顧客企業の敷地内にサーバーが設置されている
・ハイブリッドクラウド:一部を自社で、一部をパブリッククラウドプロバイダーで利用する。
・スーパークラウド:Snowflakeのような複数のパブリッククラウドにまたがるデータプラットフォームを指す造語
その他にも、サービスプロバイダーがアプリケーション、データ、インフラを管理するソフトウェア・アズ・ア・サービス、ユーザーがアプリケーションとデータを管理するプラットフォーム・アズ・ア・サービス、サービスプロバイダーがハードウェアのみを管理するインフラ・アズ・ア・サービスなどがあります。