欧州

2023.01.22

ヘンリー王子夫妻、目指した「経済的自立」は実現できたのか?

Photo by Samir Hussein/WireImage

2020年初めに英王室の公務から引退すると発表したヘンリー王子とメーガン妃は、経済的な自立を目指すと宣言。直後から数々の企業と契約を結んでいる。

先ごろ発売された王子の自伝『SPARE』の出版契約のほか、夫妻はテレビ番組やポッドキャスト番組の制作について、複数の契約にサイン。それらによって手にした金額は、合計およそ1億3500万ドル(約174億円)にのぼるとされている。

自伝出版の前払い金として王子が受け取った金額は、2000万ドルとされる。同書の英語版は発売初日の売り上げが140万部を超え、2020年に出版されたバラク・オバマ元米大統領の回顧録が打ち立てた記録(初日に約89万部を販売)を更新した。メーガン妃もまた、2021年に児童書「The Bench」を出版。このときの契約金は、61万8000ドルと伝えられている。

サセックス公爵夫妻にとって最も高額の契約となっているのは、王室を離脱した年の9月にNetflixと結んだ5年間で総額およそ1億ドルの契約だろう。夫妻はドキュメンタリーや長編映画、子ども番組などを制作することになっている。

昨年12月にはドキュメンタリー・シリーズ、「ハリー&メーガン(Harry & Meghan)」と「世界を導くリーダーたち:信念は社会を変えた!(Live to Lead)」を公開。英王室でのさまざまな経験を“暴露”した話題作の「ハリー&メーガン」は、Netflixが配信するドキュメンタリー番組の視聴時間の記録を塗り替えている。

2020年12月には、夫妻はスポティファイと3年間の契約を結び、ポッドキャスト番組の制作を開始した。業界関係者によると、契約金は1500万~1800万ドルとされている(一部には、2500万ドルとの報道もある)。

そして、昨年8月に配信を始めたメーガン妃の「アーキタイプス(Archetypes)」は一時、Spotifyのチャートで人気番組「ジョー・ローガン・エクスペリエンス(The Joe Rogan Experience)」を追い抜き、1位になっていた。

ローンで豪邸を購入

一方、ヘンリー王子夫妻は英国を離れた後、オプラ・ウィンフリーやエレン・デジェネレス、アリアナ・グランデといった多くのセレブたちが暮らすカリフォルニア州の海辺の高級住宅地、モンテシートにある豪邸を1470万ドルで購入した。
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Wrtten by Carlie Porterfield and Jonathan Ponciano 編集=木内涼子

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