英王室の公務から引退した当初、夫妻はヘンリー王子が亡き母ダイアナ元妃から相続したおよそ1000万ドルに頼っていたとされる。また、王室がエリザベス女王の母、クイーン・マザーから受け継いだ遺産は合わせて推定1億ドルとされるが、代理人が2021年にフォーブスに明らかにしたところでは、ヘンリー王子はいずれの相続人にも指定されていないという。
昨年死去した祖母のエリザベス女王が王子に何かを遺していたのかどうかについては、明らかにされていない。女王の遺言は少なくとも90年間封印されることになっており、相続に関する詳細は公表されていない。
王室からの離脱以前、サセックス公爵夫妻の生活に必要となる費用(フォーブスは年間およそ80万ドルと推定)は大部分が、王子の父チャールズ国王(当時は皇太子)がコーンウォール公領から得る収入のなかから分配されていた。公領からの昨年の収入は、およそ2700万ドルとみられている。
コーンウォール公領の領主は「プリンス・オブ・ウェールズ(イングランドの皇太子)」であり、チャールズ国王の即位に伴い、ヘンリー王子の兄ウィリアム皇太子が受け継いでいる。
公務を行う英王族の一員ではなくなった後も身辺警護を必要とするヘンリー王子とメーガン妃は、現在その費用を自ら賄っている。警備の専門家は2021年、フォーブスの取材に対し、その額は年間およそ300万ドルとの見方を示している。
(forbes.com 原文)