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マツダの生産目標である「主力車種の電動化」の中で、ロータリー・ハイブリッドは小さな存在かもしれないが、重要な位置を占めている。だから、将来的にロータリーのスポーツカーを否定しているわけではない。マツダの社員がそんなことを言うはずがないからね。
では、この話は何を意味するのだろうか? まず、言えることは、1978年から販売され、多くの国内外のファンに愛されたRX-7みたいな、自然吸気のロータリー搭載車は2度と出ない、ということ。
もし、マツダが「ロータリー」スポーツカーを復活させるなら、そのクーペは電気モーターとロータリーエンジン発電機を搭載したプラグイン・ハイブリッドにするしかないだろう。
MX-30 R-EVのモーターは170psを発生し、シングルローター・ロータリーは74馬力を発揮し、電気モードのみで85km走行することが可能だ。このパワートレインを新しいスポーツカーに応用することも考えられるが、スポーツカーとして成立させるためには、300psほどの大きなパワーを発生させる必要がある。そのためには、より強力なバッテリーを採用するしかないだろう。
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また、より大きなバッテリーを搭載するために、ツインローターのロータリーエンジンが発電機として採用されるかもしれない。
ただ、一つ疑問が残る。ロータリーエンジンがそれほどまでに会社の魂というか、マツダの歴史で重要だとしたら、なぜブリュッセルと東京で同時発表しなかったのか。その日はちょうど東京オートサロンの初日だったからね。日本のファンもそうだろうけど、僕は日本でこそ披露して欲しかったなぁ。
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