海外

2023.01.20 16:30

米インフルエンサー直販の「LTK」が年間販売額36億ドルを記録

(c)LTK

インフルエンサーの直販プラットフォームの「LTK」は1月17日、2022年の販売総額が36億ドル(約4700億円)に達したと発表した。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)からの出資を受ける同社のプラットフォームでは、約1800万人の顧客が毎月買い物を行っているという。

LTKによると、2022年に人気だったアイテムの多くは化粧品で、タルト(Tarte)やエレミス(ELEMIS)、ランコム(Lancome)などのプロダクトが上位に入った。さらに、ダイソンのヘアスタイラーのAirwrapやルルレモンの機能的なベルトバッグ、アディダスのスニーカーのレトロランなども人気だった。

LTKは、「クリエーター」と呼ばれるインフルエンサーが、自分の制作した動画や写真などのコンテンツに商品購入用のリンクをタグ付けできるようにしている。フォロワーがそれをクリックして購入すると、クリエーターにアフィリエイト収入が入る仕組みだ。

以前は「rewardStyle」と「LIKEtoKNOW.it」という2つのプラットフォームだったLTKは、フォーブスの「30アンダー30」の受賞歴を持つ起業家のアンバー・ヴェンツ・ボックス(Amber Venz Box)が2011年に共同創業した企業で、2021年にSVFから3億ドルを調達していた。

LTKのようなインフルエンサーの直販サービスの成功を受けて、インスタグラムも2020年に買い物機能をアプリに統合し、TikTokも同様のプログラムを開始した。LTKは昨年6月、2019年から2021年にかけて商品の返品率を30%減少させたと発表していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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