卵を産まない「オス」のひよこが生まれたら、どうなる?

日本の現状



NPO法人アニマルライツセンターが2022年に実施したアンケートでは、日本で「アニマルウェルフェア」という言葉の意味を知っている人は6.3%しかいなかった。

アニマルウェルフェアへの関心の低さから、ひよこの殺処分を知っている人も少ないことが予想される。

規制を進めている諸外国と比較すると、日本は遅れを取っていると言わざるを得ない。

日本の取り組み

日本での取り組みはほとんど進んでおらず、オスのヒヨコは多くが肥料や飼料の原料に用いられている。

沖縄では、殺処分されるオスのひよこを食に活用できないかという取り組みもあるが、根本的な解決策には感じられない人が多いだろう。

1人当たりの年間鶏卵消費量が337個(2018)の日本では、早急な改善が求められる。

私たちにできること

私たちにできることは、卵を買う際は有機卵を選ぶことだ。有機卵を買うことが、有機卵を生産している養鶏場の支援につながる。

また、日本は動物福祉への関心が低いため、周りの人とこのトピックについて話してみるのも大切だ。現状を知る人を増やすことが改善への一歩目であり、無関心層によって生まれている社会課題解決につながる。

いきなり行動まではできなくても、実情を理解し、想い、知られざる社会課題に関心を持つことからはじめよう。

【参考】
・BOLN
https://www.bmel.de/SharedDocs/Downloads/DE/Broschueren/oekobarometer-2021.pdf?__blob=publicationFile&v=9
・アニマルライツセンター公式サイト
https://www.hopeforanimals.org/eggs/427/\
https://www.hopeforanimals.org/animal-welfare/311/
・AFPBBNews
https://www.afpbb.com/articles/-/3327580
・NHK
https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic049.html
・FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/245434
・有機畜産物の日本農林規格
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-214.pdf


※この記事は、2022年9月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし編集部

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