働き方

2023.01.17

リモートワークの募集が多いトップ100社、米求人情報サイト発表

Getty Images

リモートワーク(在宅勤務)は新型コロナウイルス感染症のパンデミック時には単なる一時的な解決策に思われたが、2022年を通して恒久的な解決策となった。米求人情報サイトFlexJobs(フレックスジョブズ)の調査で、リモートワークの求人数は2020〜2021年に12%増えたのに比べ、2021〜2022年は20%増加したことがわかった。

FlexJobsは今年で10回目となる「リモートワークのためのトップ100社」のリストを発表した。このランキングは2022年1月1日〜12月31日に多くのリモートワーク求人を掲載した上位100社だ。

同社のレポートによると、労働者の97%が何らかのかたちでリモートワークを希望しており「リモート職」は労働者が完全に、または部分的に自宅で働くことができる専門職レベルの仕事と定義されている。従業員は明らかに柔軟性やワークライフバランスを求めており、働く場所や労働環境を管理したいと考えている。中には、家族の面倒をみたり自分自身の精神的・肉体的なケアをしたりするために在宅勤務が不可欠という従業員もいる。また、プライバシーや静かな空間、住む場所を選択できる可能性を求める人もいる。

2022年のリモートワークのほとんどが経験者レベルの職種(62%)で、マネージャーやシニアレベルの職種が32%だった。FlexJobsのサイトに掲載されたリモートワークの職種トップ10は以下のとおりだ。

1. 会計士
2. 役員秘書
3. カスタマーサービス担当者
4. シニアファイナンシャルアナリスト
5. 採用担当者
6. プロジェクトマネージャー
7. テクニカルライター
8. プロダクトマーケティングマネージャー
9. カスタマーサクセスマネージャー
10. グラフィックデザイナー

従業員と雇用者のニーズや要望はまだ一致していない。例えば、チームの生産性に絶対の自信があると答えたリーダーはわずか12%で、彼らはオフィス文化を好む。それでも、今回の上位100社のリストにはリモートワーク革命に参加する新しい企業が引き続き登場している。

以下はリモートワークを導入している企業上位10社だ。

1. Liveops(ライブップス、コールセンター)
2. Working Solutions(ワーキング・ソリューションズ、コールセンター)
3. TTE(ティーティーイー、顧客エンゲージメントサービス)
4. CVS Health(シービーエスヘルス、ヘルスケア)
5. Kelly(ケリー、人材派遣)
6. Williams-Sonoma(ウィリアムズ・ソノマ、小売)
7. Sutherland(サザーランド、DX)
8. Robert Half International(ロバートハーフインターナショナル、人事コンサル)
9. TranscribeMe(トランスクライブミー、ITサービス)
10. Transcom(トランスコム、顧客エンゲージメントサービス)

日本企業ではNTTデータが36位にランクインした。

リモートワークはオフィスでの仕事よりもはるかに多くのメリットがあるようで、従業員が求めているものだ。その上、企業と従業員の双方がコストを節約でき、環境に優しく、障がい者や介護者、遠隔地の人々などこれまで活用できなかった新しい人材候補が得られる。リモートワークの増加は従業員と雇用主どちらも恩恵を受けられるトレンドであり、今後も成長し続けるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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