ここ数年、ロボ・アドバイザーと呼ばれる、アプリやウェブを活用した少額投資を支援するビジネスが活性化している。
例えば「Acorns」というアプリの場合、ユーザーのクレジットカードや銀行口座とリンクし、数ドル程度の残高をインデックスファンドなどの投資信託に投資する。ユーザーはあらかじめ、投資にあたっての姿勢を強気(aggressive)から慎重(conservative)までの5段階のリスクオプションから選択しておけば、ロボ・アドバイザーが自動的に買い注文を行ってくれるという仕組みだ。
利用手数料は5000ドル以下の口座なら月に1ドル。それ以上なら残高の0.25%となる。また、取引ごとに0.05%~0.20%の取引料が加算される。
ここではロボ・アドバイザー投資関連の代表的企業をリスト化してみた。
ACORNS
管理手数料:5,000ドル未満の口座は月1ドル。それ以上は年0.25%
取引手数料:0.05%~0.20%
最低投資額:5ドル
銀行口座にリンクし、ユーザーが選択したリスクの許容限度から自動的に導き出したポートフォリオに投資する。
Betterment
管理手数料:1万ドル未満の口座は0.35%。10万ドル未満は0.25%。
取引手数料:0.09%~0.17%
最低投資額:なし
ロボ・アドバイザー分野での老舗。業界では最も多くの顧客を得ている。投資相談に加え、金融資産計画を提供する新規サービスが最近新たに加わった
Hedgeable
管理手数料:1,000万ドル超の0.30%から、10万ドル未満の0.75%まで。
取引手数料:0.15%
最低投資金額:なし
通常のロボは株や上場投資信託での安定的な運用が多いが、この会社は金やビットコイ
ンなどでの運用も取り扱っている。
Schwab Intelligent Portfolios
管理手数料:なし
取引手数料:0.18%~0.26%
最低投資金額:5,000ドル
既存の金融サービス会社としては最初にロボに参入した。最初の3か月で26億ドルの
資産を集めている。
SigFig
管理手数料:最初の1万ドル以降は0.25%
取引手数料:0.07%~0.15%
最低投資額:2,000ドル。
典型的なロボ口座だが、株の配当や高利回り債券への投資で4%の配当を目標にして
いる。
Wealthfront
管理手数料:最初の1万ドル以降に0.25%
平均資金コスト:0.12%
最低投資額:5,000ドル
高額所得者の税金対策に特長。ITエリートをターゲットにして、業界最大の預かり
資産を誇る。