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2023.01.08 10:30

雪不足で相次ぐ欧州スキー場の閉鎖、より持続可能なアプローチを迫られる

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欧州各地のスキーリゾートは雪不足に悩んでおり、標高の低いところの多くの駅は閉鎖されている。このため、短期の休暇計画やスキー場を抱える地域の長期的な経済への影響を懸念する声が多く聞かれる。

フランスではクリスマス以降、気温が例年より少なくとも7、8度高く、1997年以来最も暖かい冬となっており、山間部では雪不足が続いている。

国境を越えたスイスでは、標高1500メートル弱のスプリュゲン・タンボが2日にいち早く閉鎖を決めたリゾートの1つとなった。声明には「残念ながら、雪不足、大雨、高温のため、追って通知するまでスキー場を閉鎖せざるを得ない。水が多すぎてゲレンデの準備ができず、夜になっても雪にならない」とある。

標高の低い他の多くのスキーリゾートも閉鎖を余儀なくされている。フランスのモルジーンには現在雪がまったくない。皆、隣のモルジーンより標高が高いアボリアッツに向かっているため、そこのゲレンデは非常に混雑している。

モルジーンに住み、VIPスキーを経営するアンディ・スターツは現況についてこう語る。「現在、2つの体験ができる。標高1700メートル以上のゲレンデは真っ白で、誰もがすばらしい時間を過ごしている。しかし、標高1700メートル以下では緑一色で、雪を求めて標高の高い所へ行かなければならない」スターツは、雪不足は近年では珍しいことではないとしながらも、懸念すべきは将来の気候に関する警告で、低地のスキーリゾートは以前ほど雪を確保できなくなると付け加えた。

フランスのピレネー山脈周辺では、リゾート30カ所のうち10カ所が新年からスキー場の一部を閉鎖せざるを得ず、オープンしているゲレンデは4分の1にとどまっている。フランスの他の地域では、ヴォージュ山脈のシュルフトリゾートはスキーヤーではなくハイカーにスキーリフトが開放され、オートサヴォワ地方では雪よりも雨が多く降り、この降雨でプラズ・ド・リズ・ソマンのスキー場は洪水に見舞われている。



この冬、英国人だけでも約170万人がスイス、フランス、イタリアのアルプス山脈のスキー場に向かうと推定され、すでに予約している人の多くが煩わされることになる。ツアーオペレーターは雪がない場合についてさまざまな義務を負っている。
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翻訳=溝口慈子

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