米Z世代、3人に1人が「医者よりまずTikTok」

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マサチューセッツ州在住のアーボリスト(樹木管理の専門家)、ジョン・デーブ(32)にとっては、ソーシャルメディアのアクセス性や利便性が、病院に行く代わりにTikTokを使う主な理由だ。

「(TikTokのほうが)手軽で便利なんです。わたしは経済的な事情から医療を受ける機会が限られ、毎回、医者にかかったり処方箋代を払ったりする余裕はありません。また、仕事や生活上の都合で、医師に予約を入れる時間がないときもあります」(デーブ)

「TikTokでは同じような健康問題を抱えている人たちと簡単につながることもでき、そのおかげで仲間意識や支えられているといった感覚ももてる」ともいう。

参考にしても鵜呑みにはせず


一方で、こうした状況に警鐘を鳴らす人もいる。

法律事務所ドルマン・ローグループのファウンダーでシニアパートナーのマシュー・A・ドルマンは「ソーシャルメディア上では誤った医療情報が膨大に見つかっていて、憂慮すべき事態」だと話す。「ある人に効果があったからといってすべての人に当てはまるとは限らないので、あくまで体験に基づいただけの話には注意する必要があります」

今回の調査によれば、多くの消費者はこうした点も織り込み済みのようだ。4分の3は健康系インフルエンサーが勧めていることについて、事実かどうか確認すると回答している。また89%は、インフルエンサーはネット上での誤った医療情報の拡散を助長している可能性があると考えている。

インフルエンサーがお勧めブランドについて正直なアドバイスをするとは信用していないという回答も、全体の36%にのぼった。

forbes.com 原文

編集=江戸伸禎

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