ビジネス

2022.12.31 09:00

データで読み解くESG情報開示の現在地

業界横断 非財務情報開示率ランキング

E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)のカテゴリのなかでも、特に情報開示率が高い「バズワード」を分析。「気候変動」関連情報の開示には、業界によって温度差があることが浮き彫りになった。


データ算出方法

ランキングは、TISの「SCORE LINK 非財務情報参照・点検サービス」で収集した企業の開示情報をTCFDなどの開示基準に沿ってマッピングし、充足率を算出。「ESG別」「業界別」は同サービスの「非財務情報一括ダウンロード機能」で解析した。

業界横断 非財務情報開示率ランキング





ESGキーワード別 情報開示状況の推移 2018→2021 (表内の数字は社数)




ESGにひもづくキーワードのなかでも、特に情報開示社数の伸びが著しいのがE(環境)の「気候変動」。企業経営における、気候変動対策の重要性の高まりが見て取れる。G(ガバナンス)の重要キーワードに関しては、総じて情報開示社数が多い。

業界別 「気候変動」の開示社数の推移 (表内の数字は社数)






「気候変動」について情報開示している企業社数が最も多い業界は「化学」。気候変動対策が業績に与えるリスクが特に高めで、脱炭素へのシナリオが求められているのが一因だと考えられる。

編集=瀬戸久美子

この記事は 「Forbes JAPAN No.100 2022年12月号(2022/10/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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