著名リーカーのKuba Wojciechowskiは12月20日、グーグルのアプリ「Camera Go」のコード内から、次期Pixel端末のカメラモードを発見したとツイートした。「スタッガードHDR(Staggered HDR)」と呼ばれるこのモードは、「Experimental2023」と書かれたセクションに含まれており、2023年に登場するものと考えられる。
現状のPixelにはスタッガードHDRをサポートするのためのハードウェアがなく、この機能は来年のPixel 8のカメラ向けのものと考えられる。
スタッガードHDRは、短、中、長の3つの露出時間の画像を撮影し1つの画像に結合するカメラセンサーのテクノロジーで、ダイナミックレンジが向上した写真を撮影できる。既存の端末でこれと同様の撮影を行う場合、撮影時間が長くなり、手ブレが発生しやすいというデメリットがある。
スタッガードHDRは、Pixel 7シリーズに搭載されたサムスンのIsocell GN1センサーではサポートされていないが、Galaxy S22とS22+に搭載されているIsocell GN2や、Isocell GN5などの新しいセンサーでは利用できるという。
ただし、スタッガードHDRだけでPixel 8の評価が、Pixel 7シリーズを大きく上回る保証はない。Dxomarkのカメラテストでは、この機能を持たない現行のPixel 7 Proのスコアが、サムスンの全ての端末を上回っている。さらに、スタッガードHDRの導入は現在、グーグルが検討を進めている段階だという。
しかし、カメラのハードウェアが大幅に進化したPixel 8が、非常にエキサイティングな端末になることは確実といえそうだ。
(forbes.com 原文)