ビジネス

2023.01.01

ファミリーマート代表取締役退任後、初めて語った「私が社長を辞めるまで」

植野大輔・澤田貴司


「CxO」のビジョン、三カ条(澤田貴司)


一、先に「シナリオ」を全部書き、淡々とこなせ
二、大事なのは役職でなく「役割を果たす」こと
三、経営チームは「リーダーらしく」振る舞え

(※1)ファミリーマートの経営統合
1973年、セゾングループの西友が試験的に始めたCVS事業は、76年にファミリーマートと命名され、FCオーナーを募集。81年に独立。98年より伊藤忠商事グループへ。2015年、サークルKやサンクスを運営するユニーグループ・ホールディングスと経営統合を協議。翌年、同社を吸収合併してユニー・ファミリーマートホールディングス(現ファミリーマート)が発足。以降、3年をかけて3つのCVSブランドをファミリーマートに統一した。

(※2)玉塚元一(たまつか・げんいち)
1962年、東京都生まれ。ロッテホールディングス代表取締役社長。2002年ファーストリテイリング代表取締役社長兼COO。05年、澤田と企業再生事業のリヴァンプを設立。06年ロッテリア会長兼CEO。11年ローソン副社長執行役員兼COO、14年ローソン社長、16年ローソン代表取締役会長CEO。17年デジタルハーツホールディングス代表取締役社長CEO。21年より現職。

(※3)伊藤雅俊(いとう・まさとし)
1924年、東京府生まれ。セブン&アイ・ホールディングス名誉会長。58年ヨーカ堂(現イトーヨーカ堂)設立。73年ヨークセブン(現セブン-イレブン・ジャパン)設立、同年デニーズジャパン設立。

(※4)重光昭夫(しげみつ・あきお)
1955年、東京都生まれ。ロッテホールディングス代表取締役会長、韓国ロッテグループ会長、千葉ロッテマリーンズ代表取締役会長・オーナー。父はロッテグループ創業者の重光武雄。


さわだ・たかし◎1957年、石川県生まれ。81年上智大学理工学部卒業後、伊藤忠商事入社。98年ファーストリテイリング取締役副社長。柳井正社長から次期社長就任を打診されるも固辞し退社。2003年再生投資会社キアコン設立。その後、05年リヴァンプ設立。16年ファミリーマート代表取締役社長。21年ファミリーマート代表取締役副会長、22年3月より同社顧問。同月、ロッテベンチャーズ・ジャパンの代表取締役に就任。

うえの・だいすけ◎DX JAPAN代表。名古屋商科大学ビジネススクール(NUCB)客員教授。早稲田大学政治経済学部卒、MBA、商学研究科博士後期課程単位満了退学。三菱商事入社、ローソンへ出向中はPontaカードなどのDXを推進。ボストンコンサルティンググループを経て、ファミリーマートへ。ファミペイの垂直立ち上げなどDXを統括・指揮。

文=神吉弘邦 写真=有高唯之

この記事は 「Forbes JAPAN No.100 2022年12月号(2022/10/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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