ネットフリックスは、8億5000万ドルの追加投資によって12のサウンドステージや、野外撮影用のスタジオなどを建設する予定で、このスタジオはニューメキシコ州アルバカーキの施設に次ぐ、同社の米国で2番目の制作拠点になるとデッドラインは報じている。
ネットフリックスのコンテンツ・スタジオ担当ディレクターのラジブ・ダラルは、ニュージャージー州を東海岸の制作拠点に選んだ理由として、素晴らしい景観や主要都市圏に近いこと、300エーカー(約120万平方メートル)という広大な敷地を取得できたことを挙げている。
このスタジオは2027年に完成予定で、少なくとも1万4000人の雇用を支え、20年間で74億ドルから89億ドルのアウトプットを生み出すとネットフリックスは試算している。
デッドラインの記事によると、現地の経済活性化当局は、21日夜の会合でこの計画を承認する見通しという。
ネットフリックスは、今年の前半に10年ぶりの加入者数の減少を報告して株価を下げた後、夏に400人の従業員を解雇するなど、いくつかのコスト削減策を講じた。10月には加入者数が再び増加したと発表したが、ウォールストリート・ジャーナルは、ネットフリックスがさらなるコスト削減を検討していると報じていた。それにも関わらず同社は、新たなコンテンツの制作は維持するとしている。
ネットフリックスの株価は、新サービスの広告つきプランの苦戦が報じられたことを受け、20日の取引開始直後に2.4%下落した。Digidayは先週、同社の広告の視聴率が当初の想定を下回り、一部の広告主に資金を返還していると報じていた。
ネットフリックスの広報担当者はフォーブスの取材に、「新プランはまだ非常に初期の段階にあり、我々はその立ち上げに満足している」と述べていた。
(forbes.com 原文)