米高級リゾートで「トップレス」が合法化、男女平等を推進

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マサチューセッツ州司法長官のマウラ・ヒーリーは12月6日、ケープコッド海岸沖の高級リゾート地として知られるナンタケット島で、男女を問わずビーチでトップレスになることを認める法案を承認した。

現地の町議会は、今から6カ月前に「ビーチにおける男女平等」と名付けられた法案を決議していた。この動きは、公共の場での男女平等を推進する「フリー・ザ・ニップル(乳首解放)」ムーブメントの一環であり、米国では数十年前から支持を集めているが、ヨーロッパのいくつかの国では何年も前から合法となっている(ドイツのある都市では5月に承認された)。

非営利団体の「ゴー・トップレス」によると、現在、アメリカで女性が公衆の面前でトップレスになることを明確に違法としているのは、ユタ、テネシー、インディアナの3州に限られるが、その他の一部の州も公然わいせつ罪の適用対象としており、マサチューセッツ州の現行の法律では、最大300ドルの罰金と3年間の懲役刑が科される可能性がある。

乳首解放運動の発端とされるのは、1986年にニューヨーク州ロチェスターの公園で、7人の女性グループが上半身裸になって抗議活動を行った事件で、女性らは起訴されたが、後にその起訴は取り下げられた。

2019年2月には、コロラド州の巡回控訴裁判所が、女性が公共の場でトップレスになることを事実上合法化した。この判決で、コロラド、カンザス、ニューメキシコ、オクラホマ、ユタ、ワイオミングの各州では、女性が公共の場で上半身裸になることが許可された。

一方、フリー・ザ・ニップル運動は、子どもの前でのわいせつ行為や性的な露出を助長するとの批判を浴びてきた。ナンタケット島では今春、ある女性が町議会で、「私が男性と同等であることを証明するためにトップレスになる必要があるとしたら、そのコンセプトには問題がある」と主張した。しかし、町の財政委員会の責任者は、「女性はビーチで男性と同じ権利を持つべきだ」と主張し、他の住民もこの法案に賛成していた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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