ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、同社の評価額は3月時点で270億ドルだった。ルービンは現在、フォーブスの世界のビリオネアランキングで160位につけている。
今回の資金調達には、投資銀行のライオンツリーや、既存出資元のフィデリティ、シルバーレイク、ソフトバンクなどが参加したと関係者はフォーブスに述べた。
ペンシルベニア州のヴィラノヴァ大学を中退したルービンは、2011年に自身のEコマースのスタートアップ「GSIコマース」をイーベイに24億ドルで売却し、その際に以前にGSIが買収した小規模なスポーツ用品販売会社のファナティクスの社名を買い取った。
ルービンの指揮下でファナティクスは、スポーツチームやリーグとの提携を広げ、Eコマースでのアパレル販売を拡大。最近ではトレーディングカード会社の Topps とアパレルメーカーの Mitchell & Ness を買収した。同社の出資元には、NFL、MLB、NHLのほか機関投資家が含まれている。
ルービンは今年初め、NBAのフィラデルフィア・セブンティシクサーズとNHLのニュージャージー・デビルスを所有する「ハリス・ブリッツァー・スポーツ&エンターテイメント」の株式10%を売却し、ファナティクスでスポーツベッティング事業を立ち上げる準備を進めている。
クリアレイクの幹部のJose E. Felicianoと共同創業者のBehdad Eghbaliは、それぞれ43億ドルの資産を保有している。カリフォルニア州に拠点を置くクリアレイクは、700億ドル以上を運用しており、5月にはビリオネアのトッド・ペーリーとともにプレミアリーグのチェルシーを31億ドルで買収し、スポーツ界に進出した。
(forbes.com 原文)