マーケティングリサーチなどを行うインテージは、日本全国の約6000店舗から集めた小売店販売データをもとに作成した今年の日用消費財の売り上げランキングを発表しました。それによると、相変わらずコロナ対策グッズが堅調ですが、口紅やほほべになど、マスクなしで外を歩く人が増えていることを示唆するものもランクインしています。
1位は「検査薬」でした。市販用と医療用を含めたコロナの抗原検査キットですが、前年比277パーセントと大きく伸びています。第7波に襲われた夏には前年比で7倍近くに大きく伸び、9月と10月も前年の4倍程度で持続しています。感染者数の拡大と連動していることがわかります。
2位はなぜか「オートミール」。もともとダイエット食として話題だったところへ、ふっくら調理して白米のように食べる「米化」が紹介されるようになって需要が伸びたのではないかとインテージはコメントしています。「コロナ太り」対策と考えれば、コロナの巣ごもり需要のひとつと言えるでしょう。7位の液体だしと14位の冷凍水産からは、外食せずにちょっと贅沢したいと考える人の増加が伺えます。
6位に入った「乳酸菌飲料」も、コロナ禍のストレス対策を謳った製品が売り上げを伸ばしたとのことです。また、喉の痛み止めや、鎮咳去痰剤(咳や痰を抑える内服薬)も伸びていて、コロナ収束はまだまだ遠い感じです。