ファッションについて、価格やスタイルよりも心地よさを優先する人は、10人中8人以上(81%)に上っている。
一方で、「最新トレンドを追いかけることは絶対に欠かせない」と考える人は、8人中1人(13%)にとどまった。自分のワードローブに望むことを尋ねた質問で、最も少なかった回答は、「ステータスシンボルであるロゴがはっきり見えるファッション」だった。
シューズ業界のディスラプター「ホッター・シューズ(Hotter Shoes)」を傘下に持つアンバウンド・グループのために実施されたこの調査では、ハイストリート・ファッション(トレンディーな商品を低価格で提供するH&Mやザラなどのブランド)やオフィスファッションが劇的に変化したことが明らかになった。着心地のよさは、部屋着だけに求められるものではなく、日々のおしゃれを決めるうえでも最も大きな要素となっている。
「見た目のよさ」を求める人は引き続き過半数(52%)に上り、「スタイリッシュさを求める」という人も多い(27%)。しかし、苦痛を感じてまでおしゃれをするのは、もはや昔の話だ。
2000人を対象にしたこの調査ではまた、「洗濯のしやすさ」が、色や素材、シルエットよりも優先されることがわかっている。
アンバウンド・グループの最高製品責任者(CPO)、サラ・デイヴィース(Sarah Davies)はこう語っている。「ここ1年で、快適さがファッションの重要なカギとなった。人々は、制約されたり、こうあるべきという規範を念頭に服を選んだりというストレスから解放されつつある。ファッションにおけるこうした変化は、人々がセルフケアやウェルネスに、より多くの時間をかけるようになった流れと密接につながっている」
「もちろん、人々はいまでもおしゃれな見た目を望んでいるが、着心地がいい服、自分が着たいと思える服を選んでもかまわないのだという自信が生まれている。快適さは、新たなラグジュアリーだ。私たちは、着心地のいい服を身に着ける喜びを理解しつつあり、快適にくつろげる服にこだわりを見せるようになっている」