iPhoneを車の鍵にするアップルの「Car Key」がPixelで共有可能に

アップルは12月1日、iPhoneやApple Watchなどを利用して車の解錠や施錠ができる機能の「Car Key」を、グーグルのスマートフォンPixelでも利用可能にするとアナウンスした。

同社が2020年6月に発表したCar Keyは、アップルのデバイスをBMWなどのいくつかのモデルの鍵として使えるようにするもので、家族や友人とデジタルキーを共有できる点が人気となっていた。

MacRumorsによると、アップルはインターネット技術の標準化団体のIETFなどと協力して、クロスプラットフォームでのCar Keyの標準化を進めており、グーグルのPixelユーザーとの間でCar Keyを共有できるようにしたという。さらに近日中には、すべてのAndroid 12以降の端末へのサポートが開始される予定という。

iPhoneのWalletアプリの中には、他のユーザーにキーを送信して共有する機能がある。Car Keyを共有する場合は、連絡先の中から相手を選び、メッセージやWhatsApp、Eメールでアクティベーションコードを送信する。今までは、Car Keyを共有する相手はアップルのデバイスを持つ人々のみだったが、今後はPixel端末の利用者とこのキーの共有が可能になる。

共有を取り消す場合は、Walletアプリを開いて自動車のキーを選択し、アイコンをタップすることで、停止できる。

アップルによると現時点でこの機能に対応するのは、BMWや起亜自動車、ヒョンデのジェネシスの一部の車種に限定されているが、今後はさらに多くの車種に対応することを期待したい。同社が誇るクールなイノベーションの対応範囲が広がったことは、非常に喜ばしいことと言えそうだ。

（forbes.com 原文）