しかしワーナーは、Twitterが技術的な問題ですぐにクラッシュして死んでしまうことはないだろうという。実際、成長段階の初期、つまり悪名高い「フェイルホエール(Twitterが障害を起こしたときに表示されていたクジラの画像)」の時代には、数多くの技術的な問題が頻繁に発生したが、Twitterはそれを乗り越えてきた。
とはいえ、すべてが完璧にうまくいっているわけではないとワーナーはいう。彼によると、カジュアルなユーザーでもここ数週間で多くの小さな問題が発生しており、彼が行ったTwitter APIのクイックテストでは、はるかに重大なエラーが発生する可能性が示されたという(個人的には、ページやツイートがロードされないという現象にこの1週間ほどで遭遇した――これは通常はウェブの更新やアプリの再起動で解決する程度の小さな問題ではあるが)。
しかし結局のところ、縮小されたチームで働くエンジニアたちが、おそらく異なるプロジェクトやコードベースの一部で作業している間に、あちこちでツイートを見落としたり、その他の小さな遅延があったとしても、世界が終わるわけではない。
より深刻なリスクとして考えられるのは、つい3日ほど前に、Twitterに長編映画が投稿されたような事態が挙げられる。著作権法や著作権侵害に基づく訴訟は冗談では済まされないからだ。その他のリスクには、監視不全に基くものがありえる。個人的には、ここ数週間というもの、流行りのハッシュタグを付けてTwitter上でシェアされるポルノが増えていることを感じる。今日も「Twitter will fail(Twitterは失敗する)」「RIPTwitter(Twitterよ安らかに)」などと検索しているだけで3件も見つかった。
そして、そのことは新たな危険をもたらすとワーナーはいう。
「リスクがあるのは、会社を構成するサービスの周辺すべてです。これらは、システムが特定の方法で相互作用することを要求するロジック / ワークフローに長年の学習が組み込まれた特注ツールである可能性が非常に高いのです。こうしたものが破綻した場合、悪くて、もしかすると違法な事態がたくさん起きかねません。また、ハッカーや国家などが最もつけこむチャンスを得られるときでもあるのです」
しかし、技術的そのものの点では、いくつかの課題と困難はあるだろうが、数日から数週間にわたってサービスが停止するような大規模なTwitterの失敗はないだろうとワーナーはいう。
(forbes.com 原文)