今回のシリーズAラウンドは、1700万ユーロのエクイティ調達と1000万ユーロのデット(借入)で構成されており、Felix Capitalが主導し、Kreos Capital、Heartcore、Breegaらが参加した。
ジェレミー・フォーチュとスタンレー・フォーチュの兄弟が設立したUkioは、家具付きのサービスアパートメントを、パンデミック以降に増加した都市をまたいで仕事をするリモートワーカーたちに提供している。同社の顧客の多くは、従来の長期契約の賃貸物件ではなく、6カ月以内の滞在先を求めている。
「当社は、独自のソフトウェアで物件の検索を容易にすると同時に、クオリティの高いサービスを提供する上で不可欠なプロダクトを構築した」と、以前はオフィスレンタルのスタートアップKnotel(ノーテル)に勤務していたジェレミーは述べている。
欧州の各都市で120名の従業員を雇用するUkioは現在、バルセロナ、リスボン、ベルリンなどの都市で500室以上の物件を管理しており、来年にはロンドンやパリにも進出する計画という。今回の調達資金は、ソフトウェアのさらなる強化に充てられる。
Ukioを設立する前は、エアビーアンドビーのグローバル成長責任者を務めたスタンレー・フォーチュは、「我々は、次世代のフレキシブル・ワーカーのためにのソリューションとして当社を立ち上げた。リモートワークの普及で人々は特定の都市から解放され、好きな場所で働くようになっている」と述べている。
「住宅用不動産市場は過去にとらわれたままであり、新たな世代のニーズに対応できていない。私たちはUkioでリモートワーカーの未来を築いていく」とスタンレーは語った。
(forbes.com 原文)