テイラー・スウィフトの熱狂的ファン層、米チケ販売の独占崩す?


スウィフトのファンたちはネット上での活動も活発で、リサーチに打ち込み、陰謀好きな側面すらある。スウィフトやそのスタッフが曲の歌詞やインタビューのコメント、ソーシャルメディアへの投稿、グッズ、ミュージックビデオに仕掛けたヒントから、スウィフトの次の動きを解読しようと躍起になっている。今回の騒動では、そうしたファンたちが非常に広い範囲に影響力を及ぼせることが明らかになった。

「エラズ」ツアーのチケット先行販売は米東部時間の15日午前10時に開始されたが、午後1時までには有力議員たちもチケット販売の混乱を問題視し、チケットマスターを非難し始めた。

アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員はツイッターで、チケットマスターの業界「独占」を疑問視。さらに、エイミー・クロブシャー上院議員、リチャード・ブルメンタール上院議員、イルハン・オマル下院議員、デビッド・シシリン下院議員、ビル・パスクレル下院議員もそれぞれツイッターで、チケットマスターのチケット販売方法や業界に対する強い影響力を批判した。

ファンの怒りの声は、正午にはホワイトハウスにまで届いたようだ。ロン・クレイン大統領首席補佐官はツイッターで、チケットマスターがスウィフトファンの間でのチケット需要に対応できなかったことに言及した。

議員からは、独占禁止法の適用や、米司法省によるチケット販売市場の健全性調査、チケットマスターの完全解体を求める声が上がっている。また、司法当局からは、この問題に対する調査を開始する動きも出ている。

forbes.com 原文

編集=遠藤宗生

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