ユーチューブも初の減収に
一方でアルファベットも、メタほどではないにせよ、冴えない業績を報告した。同社の第3四半期の売上は前年同期比6.1%増の691億ドルで、伸び率は前年同期の41%増と比べるとごくわずかなものだった。また、同四半期の純利益は139億ドルで、前年同期の189億ドルから約27%減少した。
背景にあるのは、デジタル広告市場の減速だ。ユーチューブの売上高は0.2%減の71億ドルと、アルファベットが2020年に同部門の決算発表を開始して以降、初のマイナスとなった。さらに、グーグルのネット検索広告の売上高も4.2%増の395億ドルで、伸び率は前年同期の44%増から大きく落ち込んだ。
アルファベットは、2022年に3四半期連続で減益を報告し、株価はこの1年で33%下落した。昨年2021年11月に2兆ドルに達した同社の時価総額は、11月1日現在で1.2兆ドルに減少した。
アマゾン、マイクロソフトも苦戦
他のハイテク大手の決算も、あまり良いとは言えない内容で、アマゾンの第3四半期の売上高は、1271億ドルと、前年同期比14.7%増だったが、ウォール街の予想の1275億ドルに届かなかった。アナリストは、ホリデーシーズンの第4四半期の同社の売上高を1550億ドルと予想していたが、同社は1400億ドルから1480億ドルと予測した。
11月1日時点のアマゾンの時価総額は9870億ドルで、2年以上ぶりに1兆ドルを割り込んだ。同社の時価総額は、2021年7月のピーク時には1兆9000億ドルに迫っていた。
マイクロソフトも、直近の決算報告で株価を下げている。第3四半期の売上高は501億ドルで、予想を上回ったが、投資家はクラウドの売上高が予想を下回ったことを懸念している。また、同社は第4四半期の売上高を523億5000万ドルから532億5000万ドルの範囲と予想しており、ウォール街の予想を下回っている。
11月1日現在のマイクロソフトの時価総額は1兆6800億ドルで、昨年11月のピーク時の2兆5800億ドルから下落したが、それでも全上場企業の中でアップルとサウジアラムコに次ぐ第3位に入っている。
(forbes.com 原文)