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2022.10.26 12:30

「コロナ疲れ」広がるなかでの強力な感染対策とは?


UVCはSARS-CoV-2の複数の変異株やその他の薬剤耐性菌に対して強い有効性を持ち、人体にも害を与えないことが、これまでの研究で明らかにされている。

壁または天井にいくつかのランプを設置してUVCを照射し、室内の上方の空気のうち適切な範囲の空気を殺菌し、その後、ファンや換気システムで空気を全体的に循環させることができる。

ある研究では、UVCライトを設置したところ、気候により効果は異なったものの、空気中の病原体が50%〜70%減少したとの結果が示されている。

行動の呼びかけ:

各国・地域の政府は公衆衛生のため、食品や飲料水の安全、衛生のために多大な努力を注いできた。私たちはいま、建物や屋内の公共のスペースにおける清潔な、病原体を多く含まない空気を実現するために、同様の努力をすべきだ。

そうした対策に反対する批評家らの多くは、必要になる多額の費用を問題視する。だが、新型コロナウイルスのパンデミック発生前、季節性インフルエンザの流行による米国の経済的損失は、年間およそ112億ドル(約1兆6700億円)とされていた。その主な原因は、生産性の低下と欠勤だ。

2020年10月に米国医師会雑誌(JAMA)のジャーナル「JAMAネットワーク」に発表されたある論文では、同年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックによる損失額は、米国のGDPの9割近くにのぼる総額16兆ドル以上とされている。

経済的損失は、今後も増え続けていくだろう。空調のための質の高いツールにいま投資することは、私たちと子供たち、そして将来の世代にとって、最大の利益となることだ。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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