強みは投資家のネットワーク
ニースによると、Next PlayがトップVCに出資できたのは、NFLのスーパースターたちが資金を提供しているからではなく、同社の投資家ネットワークが大きな効果を発揮しているからだという。
「スーパーボウルやコートサイド席のチケットを提供できることは大きな強みであることは間違いないが、フェデックスのCEOとの面談をすぐ設定できることも我々の武器だ。我々は、VCから必要とされるときに一生懸命支援することを心掛けている。多くの人は、資金を提供した後は年次会議に顔を出すくらいで、ほとんど関与しないものだ」とニースは言う。
彼によると、Next Playが築き上げたネットワークは十分な信用を得ており、今回のファンド組成は前回に比べて格段に容易だったという。新たに自治体の年金基金と大学3校の基金を含む11の機関投資家から出資を得て、調達額は当初目標の1億5000万ドルを大きく上回った。Next Playは多額の資金調達に成功したが、投資方針は前回ファンドから大きく変わならない見通しという。
Next Playのチームは、大半が人種的マイノリティだ。「スポーツ選手やCEO、企業などのネットワークがもたらすハロー効果や我々の持つダイバーシティは、他社にはない強みになっている」とNeceは言う。「人は、優れた実績を残した他者の近くで学びたいと思うものだ」と彼は語った。
(forbes.com 原文)